転造品測定コースの概要

※基本コースを終了された方を対象としたコースです。

転造品の確からしさを証明することは、非常に難しいことです。転造ダイスの形状が正確に転写されたとしても、その転造形状と回転軸との位置関係がその品質に大きな影響を与えるからです。一般的に行われるOPD測定の現状と限界を理解し、回転軸との関係も考慮に入れた代替測定方法と、形状測定による検証方法について考えていきます。

OPD測定の理解

転造品の品質検証は、主にOPD(オーバーピン径)測定によって行われます。まず歯型形状とOPDの関係を理解しましょう。その上で、現物を測定しながら測定時の注意点と測定の限界について考えていきます。

OPD測定の代替案

OPD測定は、一般的に3本のピンゲージとマイクロメーターによって行われます。小さな製品は大丈夫ですが、少し大きなものになると普通のマイクロメーターでは間に合いません。どのように代替測定を行えるかを考えます。

形状測定の考え方

OPD測定は、必ずしも歯型形状を正しく判定しているとは限りません。高価なギヤ測定器は数値的には正しく判定してくれるかもしれませんが、視覚的にはなかなかピンときません。視覚的にわかりやすい形状測定の仕方について考えます。